かまくらりんどうの会の活動についてお知らせします。
*ふと見上げた空の高さに秋の訪れを感じるこの頃です。皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
*10月の活動は2日(金)の運営委員会、6日(火)の交流会、15日(木)のバス旅行、16日(金)のコーヒーポット、23日(金)の会報印刷になります。
◎介護についてのお悩みやご相談を語り合う交流会は、事前の申し込みは不要です。参加ご希望の方は10月6日(火)に直接会場の福祉センター(鎌倉市御成町)にお越しください。
★10月の予定
2日(金) | 運営委員会 | 10:00~12:00 |
6日(火) | 交流会 | 13:30~15:30 |
15日(木) | バス旅行 | |
16日(金) | コーヒーポット | 14:00~15:30 |
23日(金) | 会報印刷 | 9:00~12:00 |
★11月の予定
3日(火) | 交流会 | 13:30~15:30 |
6日(金) | 運営委員会 | 10:00~12:00 |
20日(金) | コーヒーポット | 14:00~15:30 |
29日(日) | バザー | 10:00~14:00 |
30日(月) | 会報印刷 | 9:00~12:00 |

『もうすこし話が聴きたかった父のこと』
土橋真美(地域包括福祉センター鎌倉きしろ社会福祉士)
忘れられない苦い思い出があります。
2012年、施設に入居していた父が度々の誤嚥を繰り返し、施設から当施設を退去してほしいと言われました。当時隣市で地域包括支援センターに勤務していた私は、得た知識を活用し地域包括ケア病棟に入院することができました。療養型施設に移った数か月後、いつも通りの穏やかな日常の会話、一方通行の他愛のない話。でもその日はなぜか後ろ髪を引かれるようなザワザワした感じがありました。
夕方だったため(子どもの帰ってくる時間、夕飯の支度もあるし・・・)と思い「お父さん、また来るね。来週ね」と父の手を握りました。すると父が突然「さようなら、さようなら」とはっきりした声で目をつむったまま言っていました。驚いた私は「お父さん、おかしいよ。また来週来るんだから『またね』でしょ」と返しましたが父は黙ったままでした。
その翌週の月曜日の夕方、母から【危篤】と知らせがきました。職場から急いで病院へ向かうと、そこには苦しそうにする父の姿がありました。主治医から「今夜が山だね」と告げられました。一時帰宅する道中、雨に打たれながら(お父さん・・・どうなるの・・・死んじゃう・・・?)と家族を失う恐怖と落胆で胸が締め付けられました。その翌朝病院に付き添っていた母から「来て!!」と呼び出され駆け付けると、父の最期の瞬間でした。「お父さん・・・お父さん!ありがとね!何もしてあげられなくてごめんね・・・」と家族に見送られ逝ってしまいました。
あれから年月が経ちますが、今でも「お父さん、今の状態に変化があった時に本当はどうしてほしかったんだろう」と聞けないまま逝かせてしまったことに後悔が残ります。父らしく生きるために大切なことについて何ひとつ話し合えていませんでした。
この体験を経て、私は「人生会議(ACP)」の大切さを痛感しています。人生会議とは大切にしたいこと、望む生き方、そして「もしもの時」にどのような医療やケアを希望するかを、本人や家族、ケアチームアあらかじめ話し合っておく大切なプロセスです。人生会議を重ねておくことは、本人の思いや選択が尊重され、自分らしい時間を過ごすために欠かせません。
父が最期に残してくれた「さようなら、さようなら」という言葉には、一体どんな意味がこめられていたのでしょうか。今でも父を思い出すたび胸がじーんと熱くなります。やはり父の気持ちを反映させた最期を過ごさせてあげたかったと思います。そして元気なうちから医療機関などは二の次に父と家族ともっと話す時間をたくさん作りたかったと思います。
包括の職員として、父が遺してくれたこの問いかけを忘れずに、本人の思いに寄り添い、家族やケアの在り方に寄り添っていけたらとよいと奮闘する毎日です。

認知症にやさしい地域社会をめざして~ともに歩む~」
「認知症介護をする家族の気持ち」に参加して 向山政枝
鎌倉市の認知症サポーターステップアップ講座は9月の世界アルツハイマー月間に因み、表題のテーマで鎌倉生涯学習センターホールで9月15日開催されました。
展示コーナーでは、図書館からは認知症関連本が多数置かれ、当事者会の「かまくらりんどうの会」、「かまくら若年性認知症 本人と家族の会 和」では会紹介のパンフレット配布も、鎌倉市高齢者生活支援サポーターセンターコーナーでは切実な本人の声や当事者家族の声が展示されていました。その他、傾聴ボランティア「ウサギの耳」の紹介コーナーもあり、福祉関係者も多くいらしたので情報収集の良い機会になりました。
講演の一部では神奈川県認知症の人と家族の会世話人の、原朝子さんによる若年性認知症と診断されたご主人の診断前後の経過と症状をその時々の介護者の気持ちを織り交ぜながら話されました。教科書通りの症状が現れ介護に奮闘される中、若年性認知症支援コーディネーターとの出会いで本人や家族の集まりに参加して心の居場所や仲間つくりができ介護保険サービスも利用しながら今に至っているとのことでした。
◎二部は川崎こころのケアセンターセンター長 公認心理師・臨床心理士の稲富正治さんによる高齢者心理、認知症者心理についてお話がありました。内容については、次号でお知らせ致します。

りんどうは日本原産 A.Y
私たちの会章でもある「りんどう」について調べてみました。りんどうは古くから日本人に愛されてきた日本原産の植物でその歴史は平安時代まで遡ります。本州、四国、九州に分布する多年生です。竜胆の名前の由来は根が熊胆より苦く、竜の肝のように苦いことからこの名が付いたとされています。見た目の美しさもあり平安時代から竜胆をかたどった紋が盛んに使われました。中でも源頼朝が笹竜胆という家紋を使用していたことが知られていて、頼朝が幕府を開いた鎌倉市では「ササリンドウ」(竜胆の別名)を市章として制定しています。関東以西はリンドウ,近畿以北に多いエゾリンドウなどひげ状になった根の部分は薬用に利用されるものも多くあります。花言葉は勝利、正義感が代表的です。リンドウの代表的な色である「紫色」は、古希(70歳)や喜寿(77歳)、卒寿(90歳)といった長寿のお祝いの色でもあります。

9月交流会だより
9月1日(火)会員8名、地域包括支援センター職員3名、民生委員の計12名の参加で開催。恒例の合唱(今月は鎌倉と赤とんぼ)の後、今回は脳トレ教室に参加されたという代表の紹介で広告の紙を使った即席パズルに挑戦。簡単そうに見えたものの意外に皆苦戦、全員が完成した時に拍手が起こりました。近況報告では日常生活のお悩み(注意しても変わらず何度も同じことを繰り返す当事者の方に注意を繰り返す自分が嫌に)や主治医への疑問等が話され、参加者からは「自分もそうだった。」と共感の声が多数でした。包括の職員の方からは改めて、応用が利かず、その場に応じて行動できない認知症の特性と当事者の方への配慮のお話が、民生委員の方からは介護者が自身を大切にされるようにとのお話がありました。交流会は当事者、介護者の方々が思いを語り合い、介護経験を持つ仲間からは日常の工夫の数々が教えられ、また専門職の方々からは認知症の知識や情報等の貴重なアドバイスをいただく場になっています。お茶を飲みお菓子をつまみながらホッと一息。「自分にはこんなにたくさんの応援団がいるんだ。」とは、その日の参加者のご感想でした。ms
編集後記
金木犀の香りがたちこめて秋を感じる頃となりました。9月に入り、お日さまを見ることの少なさ、本当に雨の多い月でした。体調を崩されていませんか、犬までもこの気候でお腹を壊すのが多いと聞きました。ぜひ10月は秋晴れの爽やかな日々を過ごしたいものです。バス旅行ご一緒に楽しみましょう。a.y
